“よろいばし”の漢字の書き方と例文
語句割合
鎧橋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある時、あんぽんたんが六才か七才だったろう、初夏に、このおじさんと父との真ン中に手をひかれて、鎧橋よろいばしのたもとの吾妻亭という洋食やへいった。
そうして水天宮すいてんぐう前の大きな四つつじ鎧橋よろいばしの方に向いて曲ると、いくらか人脚ひとあしが薄くなったので、頬を抑えながら後から黙っていて来たお宮を待って肩を並べながら
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
人形町の水天宮すいてんぐう前から鎧橋よろいばしを渡り、繁華な町中の道を日影町へと取って芝の公園へ出、赤羽橋へかかり、三田の通りを折れまがり、長い聖坂ひじりざかに添うて高輪台町へと登って行った。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)