“よつめがき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
四目垣91.7%
四日垣8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その左右の青々とした、新しい四目垣よつめがきの内外には邸内一面の巴旦杏はたんきょうと白桃と、梨の花が、雪のように散りこぼれている。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
……その時、向うの亭の木蔦きづたのからんだ四目垣よつめがきごしに、写真機を手にした明さんの姿がちらちらと見えたり隠れたりしているのにお前は気がついた。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
南は四日垣よつめがきに囲われた坪になって孟宗もうそうの木蔭に木の灯籠一つ。暮れぐれになると宿りにくる鳩が一羽。日あたりが悪くて冬はしみじみと寒いかわりに読書や瞑想にはうってつけのところだった。
独り碁 (新字新仮名) / 中勘助(著)