“よせて”の漢字の書き方と例文
語句割合
寄手100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寄手よせて丘の下まで進みて、けふの演習をはり、例の審判も果つるほどに、われはメエルハイムとともに大隊長のしりえにつきて、こよひの宿へいそぎゆくに
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「城兵は寄手よせてを引き寄せて、夜を待つように見え候、早く戦いを令すべし」と、いう軍令が諸陣の間にふれ渡された。
忠直卿行状記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
緋の肩衣は紅蓮ぐれんの颶風に翻へり、どつといふ寄手よせての轟き、地をなめる猛火をはらつて閃くは剣戟の冷たさ……火と煙と剣の閃光とを破つて現れたのは蘭丸!
蘭丸の絵 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)