“よせで”の漢字の書き方と例文
語句割合
寄手100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこも白沙青松はくさせいしょうだ。そしてなぎさは長い。寄手よせでは好む所へいつでも敵前上陸を敢行かんこうできる。だからあせる要はない。岸をさぐりさぐり、敵を揶揄やゆし、翻弄ほんろうし抜いている。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それにたいして寄手よせではもちろん矢戦には応じえない。かぶとを伏せ、よろいの袖をたてとして、這いかがむ。数歩、駈けのぼっては、また、草むらや山肌にへばりつく。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)