“やのう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
野衲66.7%
夜能33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それゆえ、一応はお坐りあって、真理に屈し、使者の口上をとくとお聞きなされた上で、追い返すもよし、れるもよし、御思案あったがよかろうと野衲やのうは存ずるのじゃが……
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だれとでも熟談いたそう。野衲やのうのねがう和議に、すこしでも目鼻のつくものならば」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ところで、その折、根岸の御家来衆の口から伺いますと、毎年江戸城の御本丸でお催しになる七夕たなばた夜能やのうに、ぜひとも、あの洞白どうはく仮面めんがなければ尾州家として将軍様へ申し訳が立たないことになるのだそうです」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七月の夜能やのうの安宅陸奥へ判官落ちて涼風ぞ吹く
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)