“やすより”の漢字の書き方と例文
語句割合
康頼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうした晴れ渡った青空から、少しの慰めも受けないように、三人の流人たちは、疲れ切った獣のように、黙って砂の上にうずくまっている。康頼やすよりは、さっきから左の手で手枕をして、横になっている。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
すると康頼やすよりおこったぞ。ああ云う大嗔恚だいしんいを起すようでは、現世利益げんぜりやくはともかくも、後生往生ごしょうおうじょう覚束おぼつかないものじゃ。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
おれもその船を見た時には、さすがに心がおどるような気がした。少将や康頼やすよりはおれより先に、もう船の側へ駈けつけていたが、この喜びようも一通りではない。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)