“やえむぐら”の漢字の書き方と例文
語句割合
八重葎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八重葎やえむぐらの茂るに任せて、池も、山も、燈籠とうろうも、植木も、荒野原の中にたたずんでいるもののようです。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
雨戸の開けてある、広土間ひろどまの処で、円髷まるまげが古い柱のつやに映った。外は八重葎やえむぐらで、ずッと崖です。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
八重葎やえむぐらか」と半三郎はけだるそうに呟いた、「——葎の門というところだな」
あだこ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)