“ものすさま”の漢字の書き方と例文
語句割合
物凄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物凄ものすさまじく眼を血走らせて遂にはがっくり砂利の上に前足を折って倒れてしまう事も度々です。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
自暴やけと自暴との怖ろしい打着ぶっつかり合いであるようでもあるし、血の出るような、うみの出るような、熱苦しい物凄ものすさまじい心持がここまでつづいて、おたがいにどろどろに溶け合って
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
半日の余にわたる死闘、また死闘の物凄ものすさまじい血戦の後、月は山の肩に、白く冴えた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)