“むぎわらぼうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
麦藁帽子68.0%
麦稈帽子28.0%
麦桿帽子4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はやっと其処そこに、黄いろい麦藁帽子むぎわらぼうしをかぶった、背の高い、せぎすな、一人の少女が立っているのだということを認めることが出来た。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
紫のリボンがついだ子供の麦稈帽子むぎわらぼうし、そのリボンに「軍艦海神号」と金文字で書いてあるのを彼に与えたものがある。
その道へ折れると、麦桿帽子むぎわらぼうしの下から、白い歯を光らせながら、自転車に乗った菜穂子がよく「見てて。ほら、両手を放している……」と背後から自転車で附いて来る明に向って叫んだ。……
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)