“みれん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
未練95.5%
未錬3.0%
未憐1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一思いに退学しようと思ってもこんな事をいわれれば未練みれんが残り候う。家ではいかに思い候うや一日も早く帰れと申しきたり候う。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
さてお神輿みこしを上げようと思つたが、コニヤツクに湯ざましを割つたコツプの、飲み干さずにあるのが目に着いた。どうもまだ未錬みれんがある。そこでコツプを取り上げて、又一口がぶりと飲んだ。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
彼がそこから得た感じは、おせいに対する漠然たる疑惑と、兄が未憐みれんにも、死際しにぎわまで彼女のことをわすられず、苦悶の指先にその名を書き止めた無慙の気持ばかりであった。
お勢登場 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)