“みやこどり”の漢字の書き方と例文
語句割合
都鳥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あし都鳥みやこどりを描いた提灯ちょうちんは、さしもに広い亀清楼の楼上楼下にかけつらねられて、その灯入りの美しさ——岸につないだ家根船やねぶねにまでおなじ飾りが水にゆれて流れた。
「今の世や猫も杓子しゃくしも花見笠」の、そういう麗かの陽気となった。隅田川には都鳥みやこどりが浮かび、梅若塚には菜の花が手向たむけられ、竹屋の渡しでは船頭が、酔っぱらいながらさおさしていた。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この都鳥みやこどり落雁らくがんも当分は食納たべおさめになるかも知れぬ。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)