“まっせ”の漢字の書き方と例文
語句割合
末世100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まことにようつかまつった。奇特のことじゃ。関白殿下にも定めて御満足であろう。世は末世まっせとなっても、敷島の道はまだ衰えぬかと思うと、われらも嬉しい
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
これが末世まっせの証拠だと思うんです。金胎こんたい両部なぞの教えになると、実際ひどい。仏の力にすがることによって、はじめてこの国の神も救われると説くじゃありませんか。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
誰か末世まっせだという悲哀の情をおさえることができよう。日に日にその美しさは衰えて行くのだ。しかし器自らはどうすることもできない。人々の無知が歴史を破壊しつつあるのだ。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)