“まがりぶち”の漢字の書き方と例文
語句割合
曲淵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八月三十一日の夕方、朔日ついたちから学校の始まるちいさい子供達を連れて、主人夫婦は東京に帰る事になり、由井ヶ浜の曲淵まがりぶちの別荘には、九人の人数が残る事になった。
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
パラパラ墓と称する墓場を、雨夜に隠火の出づると言う森と、人魂の落ちこみしと伝うる林を右左にうけて通りこし、かの唐碓のたにの下流なる曲淵まがりぶちの堤に出でたり
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)
「へえ、そんなに生きるもんですか」「生きるとも百二十までは受け合う。御維新前ごいっしんまえ牛込に曲淵まがりぶちと云う旗本はたもとがあって、そこにいた下男は百三十だったよ」「そいつは、よく生きたもんですね」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)