“ぼうくうごう”の漢字の書き方と例文
語句割合
防空壕100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここしばらくは寒い夜中に子供たちを起して防空壕ぼうくうごうに飛び込むような事はしなくてすむと思うと、これからさきにいてまだまだ様々の困難があるだろう事は予想せられてはいても
薄明 (新字新仮名) / 太宰治(著)
自分の家は倫敦の郊外で、独逸ドイツの飛行機が飛んで来る通路に当っているので、毎日毎晩爆撃機の編隊が通り、盛んに爆弾を落すけれども、非常に深い完備した防空壕ぼうくうごうがあるので
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
あとになって、わかったのですが、この洞窟は、上山さんのまえに、ここに住んでいた人が、防空壕ぼうくうごうとしてほらせたものでした。庭の古井戸を利用したふうがわりな防空壕でした。
夜光人間 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)