“ほんね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
本音92.0%
本価4.0%
本値4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
津田が小林に本音ほんねを吹かせようとするところには、ある特別の意味があった。彼はお延の性質をその著るしい断面においてよく承知していた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
由「叶屋でも稻本いなもとでも角海老かどえびでも今日こんにち初会しょかいだ、これから馴染が付いてから本価ほんねくから、まだ飯も食わねえ、湯へも這入らねえうち種々いろ/\の物を売りに来るのは困るねえ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
誰も知らないところから引抜いて来て、それを養成して、そうして付焼刃つけやきばではないところの本値ほんねを見せて、あっといわせるところが、興行師の腕であり、自慢である
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)