“ほんだち”の漢字の書き方と例文
語句割合
本裁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔だけはまだ子供のようなあの末子までが、いつのまにか本裁ほんだちの着物を着て、女らしい長いすそをはしょりながら、茶の間を歩き回るほどに成人した。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
実枝がはじめて縫ってきた本裁ほんだちの着物もただあい地に白ぬきのあやめの花が分るだけであった。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
着物をきているのはコトエと二人ふたりだけで、コトエもまた母親のだったらしい黒っぽい、飛び模様のある綿めんめいせんをきていた。本裁ほんだちそのままらしく、こしあげもかたあげももりあがっている。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)