“ほろがや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幌蚊帳50.0%
母衣蚊帳25.0%
母衣蚊屋25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床の前には幌蚊帳ほろがやの中に俊坊が顔をまっかにしてまくらをはずしてうつむきに寝ている。
花物語 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そっと伸上ってまた縁側から納戸の母衣蚊帳ほろがや差覗さしのぞく。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と女房は暗い納戸で、母衣蚊帳ほろがやの前で身動みじろぎした。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
叔母のような家庭的な人の口から、意外な答を聞いたという面持で、豊世は母衣蚊屋ほろがやの内にスヤスヤ眠っている乳呑児ちのみごの方を眺めた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)