“ほつがん”の漢字の書き方と例文
語句割合
発願100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに到達すると精神の円熟を得て浮世の卑小さを忘れることができると発願ほつがんしたのであるが、実は歪められた発願であつて、内心は小説家になりたかつたのであり
処女作前後の思ひ出 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
雀のお宿の素峰子そほうしは、自ら行乞子こうきつしと称している。かつては書店の主人であったが、愛妻の病没により、哀傷あいしょうの極は発願ほつがんして、ふるって無一物の真の清貧に富もうと努めた。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
瓶沙王びょうしゃおう登極とうきょくの初め、諸采女うねめとこの園に入り楽しまんとせしに、一同自らさとりて婬欲なく戯楽をたのしまず、その時王もし仏が我国に出たら我れこの勝地を仏に献ずべしと発願ほつがん