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ほそざお
ふりがな文庫
“ほそざお”の漢字の書き方と例文
語句
割合
細棹
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細棹
(逆引き)
次の間には、緋もうせんが敷いてあって、見台と、華やかな座蒲団が二つ、
細棹
(
ほそざお
)
の三味線が一挺、その前においてある。
脚
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それと向い合った壁際には桐の箪笥が
油単
(
ゆたん
)
に被われて、その側に紫檀の大きな鏡台が置いてあった。その少し斜め上の壁に
細棹
(
ほそざお
)
の三味線が一つ、
欝金木綿
(
うこんもめん
)
の袋にはいって鴨居から下っていた。
掠奪せられたる男
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
三味線
(
さみせん
)
はその好きの道にて、時ありては
爪弾
(
つめびき
)
の、忍ぶ恋路の
音
(
ね
)
を立つれど、夫は学校の教授たる、職務上の遠慮ありとて、公に
弾
(
ひ
)
くことを禁じたれば、留守の間を見計らい、
細棹
(
ほそざお
)
の
塵
(
ちり
)
を払いて
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、老妓が、側へ坐って、
細棹
(
ほそざお
)
を膝へのせ、糸をあわせた。
脚
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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