“へいば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兵馬60.0%
斃馬40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兵馬へいばはすでに遠い昔の物語である。世の中はのんびりしている。こういうことにでも大げさな儀礼をつくし、式例を立てて騒ぐのでなければ生甲斐いきがいがないと言っているように見えるのである。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
然るに半三郎の馬の脚は徳勝門外とくしょうもんがい馬市うまいち斃馬へいばについていた脚であり、そのまた斃馬は明らかに張家口ちょうかこう錦州きんしゅうを通って来た蒙古産の庫倫クーロン馬である。
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
農業と麻裏製造あさうらづくりとは、の部落に住む人々の職業で、彼の小諸の穢多町のやうに、靴、三味線、太鼓、其他獣皮に関したものの製造、または斃馬へいばの売買なぞに従事して居るやうな手合は一人も無い。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)