“へいきち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
平吉80.0%
丙吉20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうしてそれが又、荘介小文吾再会の機縁になるのでございますからな。不肖ぢやございますが、この近江屋あふみや平吉へいきちも、小間物屋こそ致して居りますが、読本よみほんにかけちや一かどつうのつもりでございます。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
これは平吉へいきち……へいさんと言うが早解はやわかり。織次の亡き親父と同じ夥間なかまの職人である。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「父は中風で身動きもなりません。母は早く亡くなりましたので、内のことは私が萬事をいたして居りますが、外のことは下男の丙吉へいきちがいたして居ります」
秋山家の下男丙吉へいきちと、生證人の平田源五郎は、二合半坂から死體を引ずつて來たためだと申しましたが、それは間違ひでなければ嘘で、死にきつてからついた傷が、あんなにハレたり