“へいえもん”の漢字の書き方と例文
語句割合
平右衛門100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「上ッたか、下ッたか、何だか、ちッとも、知らないけれども、平右衛門へいえもん台辞せりふじゃアないが、酒でもちッとめえらずば……。ほほ、ほほ、ほほほほほほほ」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
私の父は胃にがんが出来てからもなお、素人浄るり大会で、忠臣蔵の茶屋場の実演に平右衛門へいえもんとなって登場した。その時のあわれな姿は、むしろ亡霊に近いものだった。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
その時の御先立おさきだちには、山村甚兵衛じんべえ馬場ばば半左衛門はんざえもん千村ちむら平右衛門へいえもんなどの諸士を数える。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)