“ぶんちん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
文鎮96.0%
文鎭4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はそこにあった、鉛のくずを叩き固めた様な重い不恰好ぶかっこう文鎮ぶんちんで、机の上を滅多無性めったむしょうに叩きつけながら、やけくその様にそんなことを怒鳴どなったりした。
夢遊病者の死 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
父は「何だそんな朱塗しゅぬりの文鎮ぶんちん見たいなもの。らないから早くそっちへ持って行け」と怒った昔を思い出した。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
覗いたのは、文鎭ぶんちんの直しを頼んで置いたので、それが出來たかどうか、訊く爲だつたといふが、按摩の子が杖とか笛を直させるならわかるが文鎭は變だらう