“ふやまち”の漢字の書き方と例文
語句割合
麩屋町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都麩屋町ふやまちの染め物屋で伊勢久いせきゅうと言えば理解のある義気に富んだ商人として中津川や伊那地方の国学者で知らないもののない人の名が、この正香の口から出る。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
友だちが世話になったと書いてよこした京都麩屋町ふやまちの染め物屋伊勢久いせきゅうとは、先輩暮田正香くれたまさかの口からも出た平田門人の一人ひとりで、義気のある商人のことだということを知った。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
幸い京都麩屋町ふやまち伊勢久いせきゅうは年来懇意にする染め物屋であり、あそこの養子も注文取りに美濃路みのじを上って来るころであるから、それまでにあつらえる品をそろえて置きたいと言った。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)