“ふのり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
布海苔42.9%
麩海苔28.6%
麩糊28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よい加減の厚さになると浅葱あさぎなどに染めたのを上に被せ、薄い布海苔ふのりを引きます。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
この響き、この群集の中に二年住んでいたらが神経の繊維せんいもついにはなべの中の麩海苔ふのりのごとくべとべとになるだろうとマクス・ノルダウの退化論を今さらのごとく大真理と思う折さえあった。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
幼心に訝りながら、お駒が麩糊ふのりを入れてゐた神饌桶を掃除して、洗米あらひよねを拵へ、鼠糞の溜つてゐた土器かはらけと三寳とを取り出し、總菜の餘りの枯魚ひもの一枚、それから父の飮み餘しの酒を瓶子に移し
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)