“ふとざお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
太棹92.9%
太枠7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「へ? なるほど。ここで会うたが七年目、覚悟はよいか、でんでんでん——こりゃあ太棹ふとざおで、へへへへへ。」
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
すると、太棹ふとざおの張代えを持って来て見せていた、箱屋とも、男衆とも、三味線屋ともつかない唐桟仕立とうざんじたての、声のしゃがれた五十あまりの男がその相手になって
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
中央に、二人の男女、向かって左に、肩衣かたぎぬをつけ、見台けんだいに両手をついて、頭を下げているのは金五郎、右に太枠ふとざおの三味線を前に置き、これもお辞儀をしている、銀杏返しの女はお京。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)