“ふすまご”の漢字の書き方と例文
語句割合
襖越100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鏡にむかって、びんを掛きながら、思いだしていたのは、いつぞや、此処へ来て間もなく、やっぱりお湯から帰ってくると、主客の問答を、襖越ふすまごしにきいた。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
易断えきだんに重きを置かない余は、固よりこの道において和尚と無縁の姿であったから、ただ折々襖越ふすまごしに、和尚の
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
家康は花鳥かちょう襖越ふすまごしに正純の言葉を聞いたのち、もちろん二度と直之の首を実検しようとは言わなかった。
古千屋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)