“ふじゅつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
巫術100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも因縁ばかり永く続いて人に信心のやや薄れた場合に、尋常一様の手段ではもと奉仕した神と別れることがむつかしかったということは、しばしば巫術ふじゅつの家について言い伝えられた話であった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
祭祀その他宗教的儀式と連関していろいろの巫術ふじゅつ魔術といったようなものも民族の統治者の主権のもとに行なわれてそれが政治の重要な項目の一つになっていたように思われる。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
三味線さみせんただ一ちょうを携えていずこよりともなく浜づたいに流れて来て、大野の浜にとどまった。しきりに城下を往来したが、医をよくし、巫術ふじゅつ、火術を知り、その頃にして、人に写真を示した。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)