“ふしこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伏古66.7%
節子33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして伏古ふしこ並びに音更ねとふけ兩部落に於ける樣な好都合の案内者もなく、また笠もなく、じめ/\と冷える小雨こさめの中を、相變らず見すぼらしい部落のあちらこちらを徘徊しながら
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
六月、寛は伏古ふしこの地を検し、帰路落馬せり。然るに幸にして負傷する事無きも、然れども老体の負傷あらば或は大に恐れあるを感じたるを以て、今後は乗馬を止むるとせり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
その間に、ガス深い釧路くしろまで行つて見たくなつた。その旅費を送れといふ手紙をメール社の天聲へ出し、二日ばかり伏古ふしこ音更ねとふけ兩村に行つて、そこのアイノ部落とアイノ傳説等を研究した。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
歌の文句の中に嬌名きょうめいを留めている者は、明治に入ってからでもまだ幾らもある。節子ふしこのとみというゾレがおそらくは最後のもので、現に八十余歳の長命で、猟人かりゅうどの妻になって生きている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)