“ふくしゃねつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
輻射熱100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手みじかに言えば非情の作用は輻射熱ふくしゃねつに似ている。草木の繁ろうと枯れようと太陽の知ったことではない。太陽はただその軌道を誤りなく運行するだけのはなしだ。
猿股さるまた一枚になって、うららかな太陽の光のあたる縁側にとび出し、ほの温い輻射熱ふくしゃねつを背中一杯にうけて、ウーンと深い呼吸をして、まぶたをとじた。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
夏でなくとも、晴れて風のない日に海へ出ると、水面からの輻射熱ふくしゃねつで暑い。私はパンツにポロシャツを着ただけで、大きな麦藁帽むぎわらぼうをかぶっていた。海へ出るとかいをあげ、舟を流し放しにして本を読む。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)