“ふくしままさのり”の漢字の書き方と例文
語句割合
福島正則100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
福島正則ふくしままさのりが川中島へ配流はいるされた時の一族だということで、今日は塩市をあての買物を兼ねて十余人の百姓をつれて——この百姓たち
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
といったまま、また祐筆ゆうひつにむかってなにか文言ぶんげんをさずけている。と、福島正則ふくしままさのり和田呂宋兵衛わだるそんべえ蚕婆かいこばばあ修道士イルマンを連れてはるかに平伏へいふくさせた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬廻うままわりの福島正則ふくしままさのり、ニヤニヤ笑いながら、秀吉の前へひざまずいた。京都の仮陣営かりじんえい、ここに天下の覇握はあくをもくろんでいるかれ、めしむまもないせわしさ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「このおかたは、姿こそ、変えておいでなさるが、福島正則ふくしままさのりさまのご家臣で可児才蔵かにさいぞうというお人、昌仙しょうせんさまの密書で、わざわざ安土城あづちじょうからおいでくだすったのだ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)