“ひろただ”の漢字の書き方と例文
語句割合
広忠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
祖父清康きよやすが天文四年尾州守山もりやまの陣において、阿部弥七郎あべやしちろうなる者のために、この村正をもって袈裟けさがけの一刀をうけ、弥七郎の帯びていた村正によって、清康の子広忠ひろただ
竹千代の父広忠ひろただの代から仕えている者で、鳥居伊賀守忠吉とりいいがのかみただよしという老人がいた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三河では、松平清康まつだいらきよやすが、今川家へ降って、その与国よこくに甘んじてしまって以来、不幸つづきで、清康の死後、子の広忠ひろただも早逝し、嗣子ししの竹千代は、人質ひとじちとして今、駿府に養われている有様だった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)