“ひとおも”の漢字の書き方と例文
語句割合
一思100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こりゃアとても生きている事は出来ないて、面目ないからいっ一思ひとおもいに死ぬより外に仕方がない、寧そのこと身を投げようか、いや己は身を投げても死ねゝえや
「だけど今じゃもう別れたくっても別れられない破目はめになっている。こんなことだったら、いつか別れかけたときに一思ひとおもいに思い切ってしまえばよかった……」
私はそれまで躊躇ちゅうちょしていた自分の心を、一思ひとおもいに相手の胸へたたき付けようかと考え出しました。私の相手というのはお嬢さんではありません、奥さんの事です。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)