“はんぺい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藩屏81.8%
藩塀18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
均等のとれない物は、いかに、それ一箇が、得難い質でも、藩屏はんぺいの一石とするわけにはゆかない。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも、徳川の御三家として、その藩屏はんぺいたるべき、水戸の徳川光圀みつくにの好学は、大日本史の編修となり、其の中に現はされたる大義名分の精神は、勤皇思想の温床となつてゐるのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
それからは「皇室の藩塀はんぺい」として、八十年にわたつて、返り咲きをしたのである。しかし新憲法によつて、それはいつさい廃止されるにいたつた。
徳川家の藩塀はんぺいとして、ここに一城を築きまするにも、一朝一せきのことではなく、藩祖浅野采女正の勲功くんこう、以後代々の忠誠に依り、御恩遇をこうむりましたこと、亡君内匠頭に於ても
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)