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はんがわら
ふりがな文庫
“はんがわら”の漢字の書き方と例文
語句
割合
半瓦
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半瓦
(逆引き)
と、
半瓦
(
はんがわら
)
の者が立てた辻々の立札も、夏草の背にかくされ、或は雨で仆れたり、
薪
(
まき
)
に盗まれたりなどして、もう眼にふれる折もなかった。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それがめずらしいといって遠くから見物に来る人が多く、
半瓦
(
はんがわら
)
の弥次兵衛という
綽名
(
あだな
)
がつけられて、大評判であったという
逸話
(
いつわ
)
も伝わっている。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
小次郎は、
半瓦
(
はんがわら
)
弥次兵衛の帰りを待つほどのことはない。自分がいるからには、助太刀して、きっと、ばばに武蔵を討たせてみるという。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
半瓦
(
はんがわら
)
の部屋のもんだよ。
葛飾
(
かつしか
)
から野菜物がたくさん届いたから、ばば殿のところへも
頒
(
わ
)
けてやれと親方が仰っしゃるんで、
一背負
(
ひとしょ
)
い持って来た」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
半瓦
(
はんがわら
)
の部屋の者である。今日の遺恨ばらしを待っていたぞという顔つき。どの眼もどの眼も武蔵の背と駕の中に飛びつきそうにぴかぴかしている。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あ……それはよいが、先頃、各所の辻に立ててあった高札を見たか。武蔵へ告げる
半瓦
(
はんがわら
)
の者どもが打った立札を」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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