“はやてぐも”の漢字の書き方と例文
語句割合
疾風雲100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さしたる降りはありませぬ。晩春の空癖そらくせで、山には一日一度ずつ、きっとこんな疾風雲はやてぐもが通るのです」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とばかり、疾風雲はやてぐものごとく、河川をのぼり、野を踏破して、昼夜わかたず、華州かしゅうへ急行したのだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山名の本拠は但馬たじまである。——さきに石見いわみに落ちていた足利直冬ただふゆとむすび、伯耆ほうき、出雲の兵をあつめて、それはたちまち、京都をおびやかす一団の疾風雲はやてぐもになり出していた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)