“はばきもと”の漢字の書き方と例文
語句割合
鎺元100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
式部が弟五郎次郎、兄をかばわんとて、立ち向うを、真柄余りに強く打ちければ、五合郎が太刀を鎺元はばきもとより斬り落し、右手のももをなぎすえた。
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
鎺元はばきもとから鋩子ぼうしさきまでまだらなく真紅に焼いた刀身を、しずかに水のなかへ入れるのだが、ここがたましいめ場所で、この時水ぐあい手かげん一つで刃味も品格も
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そして、刀身をまっすぐ竪にし、刃文もようを照らしながら、焼刃やいばの差し表を、鎺元はばきもとから一分刻みによく見て、こんどは裏を返して、次に平鎬棟ひらしのぎむねなどを、考え考え眺め出した。
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)