“はなふぶき”の漢字の書き方と例文
語句割合
花吹雪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまりの不思議さに我を忘れて、しばしがほどは惚々ほれぼれ傾城けいせいの姿を見守つて居つたに、相手はやがて花吹雪はなふぶきを身に浴びながら、につこと微笑ほほゑんで申したは
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そして、楽園の中のジャズバンドが、ワーッと天変地異の様に鳴り響き、シャンパンがパンパン泡を吹き、花吹雪はなふぶきの下で、庭一杯の気違い踊りが始まるのだ。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
春の日はきのうのごとく暮れて、折々の風に誘わるる花吹雪はなふぶきが台所の腰障子の破れから飛び込んで手桶ておけの中に浮ぶ影が、薄暗き勝手用のランプの光りに白く見える。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)