“はなつま”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
鼻抓	66.7%
鼻掴	33.3%

鼻抓

田崎の腕白は、小川町の藩邸に鼻抓（はなつま）みにされた。組長屋の空地で腕白は、よくモチ竿をもって、蜻蛉（とんぼ）を追ンまわす。

田崎草雲とその子 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

呑ンベの繁といって、戸塚でも鼻抓（はなつま）みの男である。

牢獄の花嫁 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

鼻掴

俗に云う鼻掴（はなつま）みの世の中に、唯（ただ）ペルリ渡来の一条が人心を動かして、砲術だけは西洋流儀にしなければならぬと、云（い）わば一線（いっせん）の血路（けつろ）が開けて、ソコで砲術修業の願書で穏（おだやか）に事が済んだのです。

福翁自伝：02 福翁自伝 (新字新仮名) ／ 福沢諭吉(著)