“はかもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
墓守85.7%
墓守爺14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕方になって、小径こみちの砂の上に人の足音がした。墓守はかもりが通りかかって、そこにすわってるクリストフをながめた。クリストフはだれが花を手向たむけたのかと尋ねた。
範頼のりより墓守はかもりの作ったと云う菊を分けて貰って来たのはそれからよほどのちの事である。墓守は鉢に植えた菊を貸して上げようかと云ったそうである。この墓守の顔も見たかった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
知事様の奥方男爵夫人と人にいわるる栄耀えいようも物かは、いっそこのつらさにかえて墓守爺はかもりかかともなりて世を楽に過ごして見たしという考えのむらむらとわきたることもありしが
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)