“はいのう”の漢字の書き方と例文
語句割合
背嚢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、その煙もしずまると、朝から背嚢はいのうの中でコチコチに固まった握飯の食事が始まる。それが終ると、一度外へ出て人員点呼。
虎狩 (新字新仮名) / 中島敦(著)
背嚢はいのうのような箱から管が二本出て口と鼻とに連絡し、巧みに弁の作用で、一方から新しい空気を送り、他方に呼気いきを出すようになっている。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
背嚢はいのうを背負って汗びっしょりの兵隊の列が、ほかの埠頭ふとうから軍用船に乗り込んでいて、何やら不気味なあわただしさがあった。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)