“のぶまさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
信政100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはなお外崎さんについて、抽斎の事蹟をつまびらかにしようとした。外崎さんは記憶している二、三の事を語った。渋江氏の祖先は津軽信政のぶまさに召し抱えられた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しかし津軽家が南部家に仕えたことはいまだかつて聞かない。光信はの渋江辰盛しんせいを召し抱えた信政のぶまさの六世の祖である。津軽家の隆興は南部家にうらみを結ぶはずがない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
医を今大路いまおおじ侍従道三どうさん玄淵げんえんに学び、元禄十七年三月十二日に江戸で津軽越中守えっちゅうのかみ信政のぶまさに召し抱えられて、擬作金ぎさくきん三枚十人扶持を受けた。元禄十七年は宝永ほうえいと改元せられた年である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
柏の最もうれしかつた事として後年に至るまで記憶してゐるのは、此頃大久保主水もんどの店から美しい菓子を贈られたことである。大久保氏は前に云つた如く蘭軒の祖父信政のぶまさの妻の里方であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)