“のえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
野枝60.0%
乃枝40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大杉さかえと伊藤野枝のえとが例の恋愛事件に対する告白を読んで見ると、いづれも理屈ばかりならべてゐる。
「あわてるな馬鹿野郎、下手人は女だぞ。萬吉のなついてゐない繼母のお乃枝のえではないぞ。それからお燗番のお島でもないぞ」
藤屋萬兵衞の後妻で、年が二十以上も違ふお乃枝のえといふのは、御新造と言はれても不思議のない若さで、一人つ子の萬吉にもまゝしい中だつたのです。
藤屋万兵衛の後妻で、年が二十以上も違うお乃枝のえというのは、御新造と言われても不思議のない若さで、一人っ子の万吉にもまましい仲だったのです。
藤屋萬兵衞は五十四、その内儀のお乃枝のえは三十二の若盛りでした。