“のうじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
農場83.3%
濃情16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アスカ農場のうじょうだという。地上には田畑も果樹園もないと区長さんはいっている。それにもかかわらず農場と名のつくところがあるのはおかしい。まさか、地中にその農場があるわけでもあるまい。
三十年後の東京 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ニールスははばの広い石垣いしがきによじのぼりました。石垣は農場のうじょうをとりまいていて、その上にはイバラやイチゴのつるが、いちめんにからまっていました。
年は二十七、八でもあろうか、手入れの届いた、白い、なめし革のような皮膚は、男の情緒こころを悩ますに足り、受け口めいた唇は、女形おやまのように濃情のうじょうであった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)