“にしかたまち”の漢字の書き方と例文
語句割合
西片町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は日本屈指の大新聞、東都日報の外交部につとめる傍ら、本郷西片町にしかたまちの小さな活版屋で、家庭週報という四ページ新聞を、毎日曜ごとに発行していた。
けむりを吐かぬ煙突 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
本郷ほんごう西片町にしかたまちには、山野夫人の伯父に当る人が住んでいた。両親をなくした彼女には、この人が唯一の身内だった。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ある日、東京本郷ほんごう西片町にしかたまちへんを歩いていますと、ふとある家からへい越しにもれてくる読書の声がわたしの耳にはいりました。思うさま声を出して本を読んでいる人の声です。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)