“にくぶと”の漢字の書き方と例文
語句割合
肉太100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
テレビン油のようなにおいがぷんぷんするのでそれがきょうの新聞である事がすぐ察せられた。はたして第一面には「聖寿万歳」と肉太にくぶとに書かれた見出しの下に貴顕の肖像が掲げられてあった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それには肉太にくぶと博士はくしのいつもの字で
すると、うしろから三番目の机の中ほどにいた小供が、席を立って先生の洋卓テーブルそばへ来て、先生の使った白墨を取って、塗板ぬりばんに書いてある記元節の記の字へ棒を引いて、そのわきへ新しく紀と肉太にくぶとに書いた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)