“なんしん”の漢字の書き方と例文
語句割合
南清100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南清なんしんで植民会社を創立したり、その当時の不遇政客のてつを踏んで南船北馬なんせんほくば席暖まるいとまなしと云う有様であったが、そのうちにばったり消息が無くなって
雨夜続志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
らなくてはならない。実はそんな事はよして南清なんしんの方へ行きたいのだが、人生意の如くならずだ。
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
何を見るともなく、彼女は若々しい眼付をした。こうして親切にしてくれる、南清なんしんの方までも行った経験の多い、年長としうえな人と一緒に旅することを心から楽しそうにしていた。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)