“なまあせ”の漢字の書き方と例文
語句割合
生汗100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
劇場あり……そんなものを見まわしながら生汗なまあせを掻いて行くうちに、やがて蛍色の情熱的な光りに満ち満ちた一つのホールに出た。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
太陽てんとう様が黄色きんなく見えて、生汗なまあせが背中を流れて、ツクツク魚売人さかなうりの商売が情無なさけのうなります。何の因果でこげな人間に生れ付いたか知らん。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
生汗なまあせをポタポタとらしながら鼻眼鏡をかけて出て来た……と思うと、目礼をするように眼を伏せて、力なくニッと笑いつつ消え失せた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)