“なにわぶしかた”の漢字の書き方と例文
語句割合
浪花節語100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕はとうとう控室へはいり、博奕打ちらしい男にお時宜じぎをした上、僕の場合を相談した。が、彼はにこりともせず、浪花節語なにわぶしかたりに近い声にこう云う返事をしただけだった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
左側に玉の井館という寄席があって、浪花節語なにわぶしかたりの名を染めた幟が二、三流立っている。
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
が、その相手は何かと思えば、浪花節語なにわぶしかたりのしたなんだそうだ。君たちもこんな話を聞いたら、小えんのわらわずにはいられないだろう。僕も実際その時には、苦笑くしょうさえ出来ないくらいだった。
一夕話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)