“なっぱふく”の漢字の書き方と例文
語句割合
菜葉服100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
積込つみこむ石炭を一々検査していると汗と炭粉で菜葉服なっぱふくを真黒にした二等機関士セカンドのチャプリンひげが、あえぎ喘ぎ駈け降りて来て「トテモ手が足りません。何とかして下さい」と云うんだ。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
菜葉服なっぱふくのような粗末な洋服を着ている。気味わるいほど頬がこけて、眼が異様に大きくなっていた。けれども、わば、一流の貴婦人の品位は、犯しがたかった。
水仙 (新字新仮名) / 太宰治(著)
兼は菜葉服なっぱふくとメリヤスの襯衣シャツをまくって、左腕の力瘤ちからこぶの上の繃帯ほうたいを出して見せた。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)